コーヒーショップWiFiの無断使用で逮捕者

ここ数年、Wifiに関する法的な問題はいろいろと議論されてきた。

個人宅のWiFi環境に侵入して回線を使うのは「不法侵入」として
納得行くところだろうが、これがお店となると話はややこしい。


カナダはバンクーバーにあるコーヒーショップの駐車場の車の中で、
ショップが提供するWifi回線を無断使用したとして、20歳の若者が
逮捕された。
この人物、3ヶ月も前から駐車場でネットアクセスしていたらしく、
たまりかねた従業員が警察に通報して御用となったもの。

容疑は、「サービスの盗用」である。

正確には、「ドリンクの購入者に無料提供するサービス」の
「購入者」という条件を満たさず使用してしまった罪 である。

実は、その後オチがあり、逮捕してみたらこの男、性犯罪者だった
そうで、別件再逮捕と相成ったらしい。今回は地方紙の社会面を
飾るにはとっておきの事件な訳だ。

この他、WiFiにまつわる事件としては、イリノイ州で、所有者の
許可なしで、ネットにアクセスし、250ドルの罰金を課せられた例、
あるいは、フロリダでも同じくネットワークの不正アクセス
重罪になった例もある。重罪とはどの程度のものなのは不明。

ところが、今回のコーヒーショップ事件の問題は、WiFi環境を
オープンにしていた上に、ドリンクの購入者への限定サービスと
いうシステムがなかった点にもあるかも知れない。
コーヒーを買った人のみがアクセスできるようにコードを渡すとかは
やろうと思えばできることである。プライベート駐車場から
アクセスしていたという点も問題であれば、公道からならOKなの?
って疑問も生じる。この辺は、法廷で議論となるに違いない。


でもいずれ都市レベルでの無料WiFiアクセスが普及すれば、
このような事件は笑い話になる日もそう遠くないのかも。